現代物理学の標準理論が唱える粒子の内、見付かっていなかった最後の一つがコレ。
要はこれが見付かれば宇宙の森羅万象を説明する事が出来るってワケ。
なんで「神の粒子」って言うの?
レオン・レーダーマンって言う物理学者が「こりゃSUGEE!」って思って、思わず名付けちゃったんだ。「いつでもどこにでも存在してるんだよっ」って意味から来てるのかも。でも、この名前を嫌う人達もいるんだ。「不思議なモノにはなんでも”神”と関連付けようとするヤツがいる」ってね。
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ピーター・ヒッグスっていう物理学者。ビッグバン理論の裏づけになる、この粒子の存在を予言しちゃったエロい人。
ヒッグス粒子って、どんな見た目?
知るかよっ!
見つかってないんだからさっ!
でも、こんな感じ?
どうやって見つけようとしてんの?
大型ハドロン衝突型加速器っていう、超長い円状のトンネルみたいなのが地下に有って、その中で陽子同士を超絶なスピードで正面衝突させてる。すると、ビッグバンとほぼ同じ高エネルギー状態を作り出すことが出来る。その瞬間に「ヒッグス粒子」が顔を出すってワケ。
で、そんなにスゴイ事なの?
存在するとすれば、数十年に及ぶ宇宙の研究に最大の発展をもたらすんだ。
ヒッグス島に宝物があるかも
我々の体を作る物質などを含め、光で我々の目に見えている存在は宇宙の僅か4%である。ヒッグス粒子の発見はこの4%の物質の振る舞いをようやく完全に理解したと言える。「残り22%は暗黒物質。さらにその残りが暗黒エネルギーだ」
「これからヒッグス島にさらに近づいて、島を詳しく調べることになる。その島には思いがけない宝が眠っており、宇宙の残りの96%を示唆する手がかりがその宝に含まれているかもしれない」と近藤教授は新たな期待に胸を膨らませている。
セルンの事務局長ロルフ・ホイヤー氏もヒッグス粒子の発見を「自然を理解するマイルストーンにたどり着いた。それはわれわれの宇宙のさらなる秘密の解明に向け光を照射していくようなものだ」とセルンのコミュニケで述べている。
swissinfo
マジかよっ!で、見付かったのか?!
昨日、誤って「発見!」って出ちゃったけど、CERNの方は「かも知れない」っていう公式発表をしたみたい。
buzzfeed
ヒッグス粒子 ほぼ確認 万物に質量与えた「神の粒子」万物に質量を与える「ヒッグス粒子」とみられる新しい素粒子を発見したと、欧州合同原子核研究所(CERN、セルン)の実験チームが四日、発表した。ヒッグス粒子の特徴を示しており、「発見」はほぼ確実になった。「神の粒子」とも呼ばれるヒッグス粒子の発見で、物理学の標準理論で予言されていた素 粒子が出そろう。宇宙の成り立ちの解明にもつながる画期的成果だ。
実験チームは、東京大など日本の十六機関も参加する「アトラス」チームと、欧米中心の「CMS」チーム。
両チームは、ほぼ光速まで加速した陽子同士を一千兆回以上衝突させ、衝突で生まれる粒子や光を観測し、ヒッグス粒子の痕跡を探した。その結果、質量が水素原子百三十個ほどの、新たな素粒子があることを観測した。
データの確からしさは、アトラスチームは99・99998%、CMSチームは99・99993%で、物理学上の「発見」と認められる99・9999%をともに上回った。さらにデータを集め、年内にも最終結論を下す。
実験に使っているセルンの大型加速器「LHC」はJR山手線とほぼ同じ一周二十七キロの加速器で、宇宙誕生時のビッグバンを再現した。実験で生まれたヒッグス粒子は非常に不安定で、できてもすぐになくなるとされ、直接観測することはできない。
実験に参加している浅井祥仁(しょうじ)東京大准教授は「別の素粒子に壊れていく様子などは、理論から予想されたヒッグス粒子の特徴とよく合うが、断定をするにはさらに解析を進める必要がある」と話す。七月以降の追加実験では、六月までの三倍のデータが得られる予定だ。
両チームは、昨年十二月、ヒッグス粒子の存在が示された可能性は約99%の確率だと発表していた。今年はLHCのエネルギーを上げて実験しており、昨年の一・五倍のデータが集まった。新しい素粒子の発見は二〇〇〇年のタウニュートリノ以来となる。